街で見つけたイーキャラメッケ
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(02/05/24)
街で見つけたイーキャラメッケ
「小さな熱意が生む大ヒット商品。」
 
 


街で見つけたイーキャラメッケ
「小さな熱意が生む大ヒット商品。」


 代表取締役の佐沢氏を含め、総社員3名。
そんな小さな会社から、キュートでユニークなオリジナルグッズが生まれている。冷蔵庫、トースター、ケーキ…。そんな日常品がふわふわのぬいぐるみやポーチになっており、それが今、OLをはじめ主婦、高校生に大人気。全国の雑貨取扱店で品切れアイテムも続出だが、それを上回る勢いでどんどん新しいキャラクターを生み、目、鼻、口がつけられて、日々命が吹き込まれている。
身近な生活用品やお菓子を顏に見立てるだけで、愛らしいキャラクターに変身してしまう、そんなユニークなぬいぐるみ達。そもそもナゼ、そのようなことを思い付いたのか…?


 佐沢さん曰く「初めは展示会の飾りとして、ホンモノの古い冷蔵庫をディスプレイしよう。ということがきっかけだったんです」
ではそれがナゼ…?最終的にその冷蔵庫は大きすぎて搬入できず、それでもなぜか「冷蔵庫を!」と固執した揚げ句、「作っちゃおうか」という結果になった。その日用品キャラの第1号が、"レイゾウコ センセイ"だ。
それをきっかけにどんどん生活の身の回りにあるモノ達に、かわいらしい顏がつけられていった
さてその日用品キャラグッズ、ただモノではない。

milk&cheese フルーツがお手玉になっていたり、プリンのカラメルソース部分がフタになって小物入れになっていたり…。そんなちょっとした使い勝手のある遊び心が、購買者の気持ちを掴んでいるのだろう。
またそういったぬいぐるみグッズの他に、ポップなイラストが模様になったバッグや、ちょっとシャレを利かせた陶器物のカップまで商品展開されている。
さて、ざっとオフィスを見渡しても、いったい何十種類あるのだろうと思われるキャラクター達。そのデザインソースはどこから生まれてくるのだろうか。


bag佐沢氏曰く「アメリカのスーパーマーケットにあるような、お菓子や食品のパッケージがとにかく好きだった」とのこと。
そう言いながら、大事そうに保管してあった、お菓子箱のコレクションを見せて下さった。そのカラフルな絵柄、ポップな色使い。それらが今の商品作りに、大きく影響しているようだ。
佐沢氏が自らを「くま師」と名付けるほど、本格的にキャラクターを作りだしたのは、特にお気に入りだったという"クマ"の形をしたビスケットをもとにした"クマ雑貨・クマ柄シリーズ"。それ以降はインスピレーション的に「コレに顏をつけたらどうだろう」と型紙も起こさずに、いきなり手作りでデザインしてしまうそうだ。試行錯誤をしている訳もなく、まずは作ってみることから始めるそうだ。


kuma 「こちらとしては失敗したなー、と思ったモノが逆に売れる時もあるというから、わからないものですね。」と佐沢氏。
彼ら自身も「これ何に使うんだろうねぇ」と作り上げたばかりの商品を見ながら、愛情のこもった笑いとともに、商品を手に取る様は、見ていて微笑ましい限り。
大手ショップからも受注されるまでになった今現在だが、佐沢氏と2人の社員さんは、どこまでもマイペースで「好きなものをどんどん作りだしたい」という姿勢を崩さない。こんなアットホームな会社ゆえに、生まれるものの温かさが、消費者にもダイレクトに伝わるのだろう。

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